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ノンフロンチラー導入による環境改善/SDGs

作成者: 株式会社サカエ|2022年07月22日

ノンフロンチラー導入による環境改善/SDGs

1.フロンガスと代替フロンガス


フロンガスとは、オゾン層の破壊や地球温暖化を引き起こす化学物質(温室効果ガスの一つ)のことを言います。燃えにくく、液化しやすく、人体に毒性がないことから、冷蔵庫やエアコン、チラーなどの冷媒として使用されていました。しかし、オゾン層を破壊し地球温暖化を引き起こす危険性があることが判明してからは、特定のフロンガスは全廃する必要がある(「CFC」は2009年に全廃)という議定書が採択されました。それに当たり、代替フロンガス(HFC)というオゾン層破壊係数(ODP)が0のフロンガスがチラーや冷蔵庫で使用される冷媒として主流になりました。ただ、代替フロンガスにもデメリットがあります。それは、地球温暖化係数(GWP)が二酸化炭素の数十倍から一万倍超と高く、地球に強力な温室効果をもたらすという点です。これを受け、代替フロンを抑制するための取り組みが求められるようになりました。そこで、オゾン層破壊係数と地球温暖化係数のどちらにも影響を与えない、ノンフロンガスが誕生します。
 

2.ノンフロンガスとフロン排出抑制法


上述しました通り、ノンフロンガスとは
、オゾン層破壊係数と地球温暖化係数のどちらにも影響を与えない冷媒ガスです。アンモニアや炭化水素、二酸化炭素等の自然冷媒が主に使用されています。ODPは0で、GWPも小さく環境に優しい冷媒のためフロン排出抑制法の対象外となります。フロン排出抑制法による義務は下記になります。


保全、点検、記録、報告、修理、回収と義務付けられた項目が多岐に渡り、管理が大変です。

 

3.ノンフロンチラーに置き換えることで生まれるメリット


代替フロンガスからノンフロンガスに置き換えることによって、管理・廃棄コストを削減することができます。また、上述しましたフロン排出抑制法の対象外になるため、指定業者による回収や定期点検の義務がなくなり、管理工数を減らすことができるのも大きなメリットです。
次に、ノンフロンチラー導入によって代
替フロンガスであるHFCからノンフロンガスであるHFOに置き換えたときの環境改善に関するメリットを下記の表で解説します。

表の通り、R410AですとGWP値が2090に対し、R32(地球温暖化係数が低いHFC)のGWP値が675。それに対してノンフロンガスであるR1234yfはGWP値が1未満と、環境負荷を大幅に低減させることができます。オゾン層破壊対策と地球温暖化対策が一挙にでき、管理工数・コスト削減の実現ができるノンフロンチラーは、SDGsに貢献する製品ではないでしょうか。

4.省エネ型ノンフロンチラー製品のご紹介

前項の内容を満たし、環境改善/SDGsに貢献できる製品がオリオン機械(株)様のRKE1500C-VRAです。HFO-1234yfを採用しているため、フロン管理工数がゼロになります。また、環境負荷を大幅に低減するだけでなく、TESC(テスク)搭載により、3つのモータの回転数を制御するため必要最低限の消費電力で運転することが可能です。そのため、高精度で省エネ効果にも繋がる製品になっています。ご活用いただけますと幸いです。