カーボンニュートラル、DX化、IoTの活用、ビッグデータ等、製造業に従事する方以外でも、このような単語を耳にすることが増えたのではないでしょうか。世界的な流れとして、これらの動きは活発化しています。皆様も徐々に取り組まれているかと思います。今回はそれらに対応するための取組みとして、比較的導入がしやすい電力監視・稼動監視について紹介していきます。
まずは、既存の設備でどれくらいの電力を使っているのかを知らなければ始まりません。省エネ活動を行っても、どれくらい効果が出たか、どれくらいの数値的メリットを出せたかが分からなければ省エネを行ったとはいえません。そんなとき、設備の稼動状態が見える化・グラフ化されていると、数値的な効果が一目瞭然でわかります。
・設備の稼動状態をリアルタイムで監視できるため、トラブル発生の際にも迅速な対応を取ることができる
トラブル時、モニタやスマホ等にデータやアラートを飛ばすよう設定すれば、工場内を巡回せずとも故障を察知することができます。
・稼働状態を把握することで改善点が明確になり、その後の改善活動をスピーディに進めることができる
先の項目でも述べましたが、何かを改善する際は必ず現状把握が必要になります。稼動データを一元管理、グラフ化することで、どこでチョコ停が発生しているのか、どれくらいの頻度でトラブルが発生しているのか等、見える化によって現状の問題点を明らかにし、改善活動をスムーズに行うことができます。
社内にIoTやデジタル機器に詳しい方がいらっしゃれば、安く購入できる電流値や温湿度が分かるセンサーを使用して、小さなところからIoT化に取り組んでみることをおすすめします。既に世界的に進んでいるDX、カーボンニュートラル等に対応するためには、スモールスタートで始め、自社でノウハウを蓄積していくことが大切になります。そうは言っても、自社内でIoT専門の部署がない、工数を割けない、IoTを推進していくための時間がない、ノウハウがないからどのように進めていけば良いか分からない、等といった課題も当然あるかと思います。そのような方におすすめしたいのは、IoTシステムが1パッケージ化されたサービスです。弊社でもIoTサービスをお客様に提供させていただき、社内の改善活動のためにご活用いただいた実績がございます。
サービスの例を挙げますと、メーカーや機種に左右されずに設置ができ、稼働監視が簡単に始められるパッケージや、スマートフォンから設備の稼動状況が見えたり、操作ができる監視システム等があります。その他、IoTという広い目線から見ると、工具に取り付けるだけで作業の漏れを防ぐことができるツール、振動センサをモータに取り付けることで予知保全ができるツール等、市場には多くのIoTツールが溢れています。
ただ、これらの便利なツールも、IoTについての知識や知見がないと選定時にお困りになるかと思います。まずは自社内やご自身で「IoTを知る」ということが大切になります。(簡単なIoTのイメージを掴みたいという方は、こちらをご覧ください)IoTについて勉強している時間も工数もない、という方は、弊社にお問い合わせいただければ、実現したいことのヒアリングをさせていただいたうえで、最適なIoTツールのご提案をいたします。お気軽にお問合せください。