革新的な絶縁・放熱材! Tran-Qクレイ
1.回路基板に使用する熱伝導部材は何がある?
モーターやインバータなどの発熱対策として使用する熱伝導部材には、ポッティング材やグリース、ゲル、シート、ゴム成形品等があります。これらを利用して、基板の隙間にポッティング材やゲルを流し込んだり、ゴム製のシート材を重ねて組み込んだりして、熱伝導性を上げています。ただ、いずれの方法も組立時に手間がかかったり、密着性が悪かったり、熱伝導部材が細部まで行き届かなかったりといった課題があるのも事実です。現状の熱伝導部材に課題を感じている方や、新しく熱伝導部材を見直したいといった方は、NOKの新製品、Tran-Qクレイをお試しいただければその課題を解決することができるかもしれません。
2.NOK Tran-Qクレイがその課題を解決
上述しました通り、モーターやインバータなどの発熱対策が解決できていない、不十分な方には、これからご紹介するTran-Qクレイの検討をおすすめいたします。従来の熱伝導部材では、例えばポッティング材ですと塗布から硬化までの時間がネックだったり、シート状の熱伝導部材だと密着性で課題があったり等があるかと思います。そこで、Tran-Qクレイを導入いただければ、柔らかい粘土状の熱伝導部材のため、工数削減や時間短縮、生産性の向上に繋がります。
3. 商品仕様
【特徴】
1.柔らかい粘土状
→変形自由度が高い・立体、曲面、複雑空間を埋める
2.低粘着で取扱性、リワーク性に優れる
→常温で流れない、高温でもポンプアウトしない・工程が汚れない、設置部位を汚さない
3.電気絶縁性あり
→電気回路、電子部品周辺で使用可能
粘土状のため、変形自由度が高いだけでなく、剥がしやすくリペア性にも優れています。
空気の熱伝導率が0.02W/m・Kに対し、Tran-Qクレイは2.8W/m・Kと、熱伝導率が高いです。
4.適用例/取扱い方法(動画付き)
最後に、Tran-Qクレイの適用例をご紹介します。
粘土状であることから複雑な形状にも追随し、設計自由度の拡大に繋がります。
下記にTran-Qクレイの具体的な使用方法に関する動画をご用意しております。点塗布・線塗布のイメージから始まり、超簡単なリワーク方法、振動試験に関してご説明しております。ぜひご活用ください。