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Oリング漏れの原因と対策!早期トラブルを未然に防ぐチェックポイント

Oリングのトラブルシューティング/不具合対策

Oリングフリー画像④ 3個重なっている画像 (商用利用可 AC)Oリングは私たちの身の回りにあるあらゆる箇所で使用される、最も汎用的なシール製品です。例えば、自動車部品、電気部品等家庭用や産業機器等に使用されています。今回は、想定よりも早期にOリングからの漏れが発生してしまった場合の原因の特定と対策についてをまとめました。下記内容と項目を参考にしていただき、ご確認をお願いいたします。また、原因の特定が難しい場合にはメーカーへの調査をご依頼ください。その際には、現品サンプルと併せて下記4項に記載の情報をご提供願います。

1.Oリングの選定・設計に間違いがなかったか確認


1)ゴム材料の選定
 ・シール対象物とゴム材の相性

 ・使用温度範囲
 ・圧力と取付溝のすきま寸法
 ・運動の有無

2)取付溝の設計
 ・圧縮率
 ・充填率
 ・溝すきま
 ・面粗度

選定・設計に誤りがある場合・・・
項目の見直し、再選定・設計を行ってください。

2.使用条件の確認


材料選定、取付溝設計時と実際に使用する条件に異なる項目がないかを確認してください。温度や圧力について、高くなっている場合があるので注意が必要です。可能性としては低いですが、シール対象物に異なる流体が混合していないかも併せて確認をしてください。

使用条件が異なっていた場合・・・
条件を戻す、又は使用条件での再選定と設計を行ってください。

3.Oリング組付時・管理上の要因


1)カジリ等の傷がある場合

取付溝の仕上げ、ハウジングの加工、軸端面の加工等によっては、Oリングにカジリ等の傷が発生する可能性がある。

組付に問題が疑われる場合・・・
カジリ等の傷対策についての確認してください。

組付に問題が疑われる場合の確認事項


2)異物の付着
・組込み時に塗布した油脂類に埃等が付着
・保管時の環境でゴミ・異物が付着

管理上に問題が疑われる場合・・・
異物付着の対策について確認してください。

異物付着が疑われる場合の確認項目

4.現品調査について

故障要因特定のため、現品調査をご依頼いただく場合には、下記項目につきましてご連絡をお願いいたします。

1)使用環境
使用機械、使用箇所、使用方法、使用期間(時間、回数等)

2)選定条件 
シール対象物、使用温度、圧力、運動の有無

3)取付
取付溝寸法(図面)、取付方法

4)その他、可能な限りの条件や情報を教えていただますと幸いです

以上がOリングの不具合対策でした。参考になりましたでしょうか?


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株式会社サカエ

株式会社サカエ

伝動・油空圧機器から検査装置まで扱う技術商社。ロボット導入や画像検査装置導入により生産現場の自動化や省力化を実現させるご提案をします。

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