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AGV(無人搬送車)を活用した搬送の自動化についてご紹介!

 

AGV(無人搬送車)を活用した搬送の自動化についてご紹介!

フォークリフトで荷物を運ぶ人検査工程組立工程の自動化に続き、今回は搬送工程の自動化について触れていきたいと思います。どの工程の自動化をするにも、専用の機械や装置を使って自動化を進めることが多いです。搬送の自動化では、特にAGVやAMRと呼ばれる無人の搬送車が使われることが一般的です。今回は、AGV(無人搬送車)にフォーカスを当て、メリットやデメリット、導入効果について一緒に考えていきましょう。

1.AGV(無人搬送車)とは? 

AGVイメージ画像2
AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)は、工場や倉庫内で自動的に物資を運搬する車両で、工場内搬送の自動化において重要な役割を果たしています。

人手を介さずに物品や部品を効率よく移動させることができ、生産ラインのスムーズな稼働をサポートします。スマートファクトリーの時代において、AGVは生産プロセスの合理化、効率化を進めるための中心的な技術です。

工場内での物資搬送に要する労力と時間は、生産性に大きな影響を与えます。従来、人手による搬送では人員配置や作業ミスが発生しやすく、作業のボトルネックとなることが多くありました。しかし、AGVを導入することで、搬送作業が自動化され、24時間稼働できることから、人的エラーの削減や稼働時間の大幅な増加等のメリットをもたらしてくれます。

2.AGVの種類とその用途


AGVには様々な種類があり、それぞれの用途に応じて使い分けられています。代表的なAGVの種類とその使用例についてご紹介します。

積載型

積載型のAGVは、物品を直接AGVの上に積載して運搬するタイプの無人搬送車です。製造ラインへの部品供給や、ライン間での半製品の搬送、完成品を倉庫や出荷エリアまで運ぶために使われます。特に、製品のサイズや形状が一定のものの運搬に適しています。また、倉庫内でのオーダーピッキングの際に、ピックされた商品を積載し、出荷エリアへ自動で搬送する用途にも使用されます。シンプルかつ効率的に物品を搬送したい場合に非常に有効で、製造業や物流業界など、多くの産業で広く利用されています。


牽引型

カートやトレーラーを牽引して物品を搬送するタイプのAGVです。先ほどご説明した、自身で直接物品を積載するのではなく、牽引するカートや台車に積まれた荷物を運搬するというのが特徴です。牽引するカートや台車を複数連結することで、一度に大量の物品を運搬することができます。そのため、大量生産現場や広い倉庫での使用に適しています。また、既存のカートや台車を流用することができるため、導入が比較的容易なのもポイントです。

低床型

その名の通り、AGV本体が低く設計されており、狭いスペースや低い場所でも効率的に動作ができるAGVです。主にパレットや台車の下に入り込んで持ち上げ、それらを運送することができます。 部品や材料をパレットに載せた状態で、製造ラインに供給するための搬送に使用され、ライン間の物品搬送にも適しています。

3.AGVを活用した適用事例


弊社では、随時自動化に関する記事や導入事例をアップしています。下記では、AGVを活用した事例をご紹介します。

空トレー排出ロボットシステム+AGV

【サムネイル】空トレー排出ロボット+AGV
空トレーの自動搬出システムで、協働ロボットとAGVを導入し、作業の全自動化を実現しました。省スペース化や作業者の移動時間削減が可能になり、1名分の省人化が達成されました。また、トレー搬送作業の時間短縮にも成功しています。

4.AGVとAMRとの違いは?


AGVについてお調べいただいたということは、AMRという名前の無人搬送車についても聞いたことがあるかもしれませんね。AMRについてはこちらの記事でご紹介させていただきましたので、ここでは簡単にご説明します。

AMR(Autonomous Mobile Robot)とは、自律走行搬送ロボットのことを言います。

以下の表は、AGVとAMRの違いを簡単に説明したものです。
AGV.AMR 比較

AMRは、自身でマップを作成しルートを設定して自律走行が可能なため、運用の利便性が非常に高いです。障害物を避けて移動できるので、人や物が頻繁に行き交う場所でも安心して使用できます。さらに、レイアウト変更があった際にも簡単に再設定できるため、現場での工事が不要です。導入コストはAGVより高い場合がありますが、設定の簡単さと運用の柔軟性が魅力です。


ここまでお読みいただいた方の中には、「搬送工程を自動化したいけど、AGVかAMR、どちらを導入したら良いかわからない」、「搬送工程の省人化を進めたいけど、予算的にAGVやAMRを導入するのは難しい…」などのお困りごとをお持ちの方も多くいらっしゃるかと思います。


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株式会社サカエ

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伝動・油空圧機器から検査装置まで扱う技術商社。ロボット導入や画像検査装置導入により生産現場の自動化や省力化を実現させるご提案をします。

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