スマートグラスを活用した技術伝承について
スマートグラスという製品をご存じでしょうか?
スマートグラスは2013年頃に発売した、メガネ型のウェアラブルデバイスです。発売されてから約10年が経ちますが、まだまだ製品の浸透には至っていません。今回は、スマートグラスの導入への不安をお抱えの方や、良く分からないという方へ、スマートグラスにできること・特徴や事例を交えながら解説していきます。
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1.産業用スマートグラスのご紹介【ウエストユニティス(株)】
【スマートグラスの特徴・メリット】 製造・物流現場をスマートに InfoLinker3
1. 効率化
2. 作業の標準化&スピード化 品質向上
3. 人材育成&人材不足解決
4. 安全・安心の現場管理
熱中症対策・コロナによるリモートワークに対応
2.スマートグラスとは?何ができる?
スマートグラスとは、携帯情報端末やコンピュータのような高度な機能を備えたウェアラブルデバイスの一種です。視界に情報やコンテンツを重ねて表示し、ユーザーにリアルタイムの情報を提供することができます。遠隔地との通信による作業支援(技術伝承)や、スマートグラスを付けている作業者がハンズフリーで操作できること等が特徴です。本記事でご紹介するのは、LTE搭載で屋外使用が可能となった産業用スマートグラスです。動作中でもバッテリー交換ができるため、作業中にバッテリーがなくなっても作業を中断することなく使用可能です。無線LANの届かない屋外でも作業を行うことができます。
3.スマートグラスの製造業での導入事例
スマートグラスは、作業効率・品質管理の向上・技術伝承の支援、リモートサポート、作業記録等、製造業において手間や時間がかかる作業を削減するのに役立ちます。また、遠隔地とのやり取りが容易にできることから、作業者目線で熟練者がアドバイスすることができます。
【具体的な導入メリット】
・ハンズフリーで情報の確認を行い、作業の手が止まってしまうことを防ぎます。
作業工程の確認、データのメモ作業等をするのは、常に手を動かす方にとっては非常に手間がかかる作業かと思います。スマートグラスを活用することによって、画面と音声によって作業情報の確認・データのやりとりなどが手を止めずに行うことができます。
・作業データをディスプレイで確認することができます。
マニュアルやデータの確認、保存など、紙ベースで運用することは非効率といえます。ペーパーレス化が進む昨今、スマートグラスInfoLinker3に実装された「作業ナビ」を使用することで、作業手順をディスプレイで確認し、効率的に作業を進めることができます。
・データの記録、共有はクラウド上で行うことができます。
LinkerWorksの「作業ナビ」を使用することで、作業のエビデンスを自動記録し、データ記録のミスを防ぎます。また、「ノウハウ共有システム」を活用し、クラウド上にデータを保存・共有することで、安全かつわかりやすく大切なデータを扱えます。
→作業工程、作業手順等をクラウド上にデータで保存することで、技術伝承ツールとしての役割を果たします。
【スマートグラス運用イメージ】
製造管理者と作業者がインターネットを介し、ビデオ通話による遠隔支援と作業記録をクラウドに保存して、製造進捗管理を行うことができます。
お役に立つことができれば幸いです。