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BCP対策事例② 停電から重要なデータ・機器を守る!UPS・発電機の導入

2023年03月10日

UPS/非常用発電機の導入で、停電から重要なデータを守る!

こちらはBCP対策事例の第二弾です(BCP対策事例① 感震器を導入して二次被害を防止!はこちら)。製造業だけでなく、全ての業種で恐れられる停電。いつ起こるか分からないこと、万が一停電が起きたとき、対策をしていないと設備や会社の重要なデータが破損してしまう可能性があること等、様々なリスクがあります。取返しがつかなくなる前に、停電に対しての対策を講じる必要があります。今回は、停電対策、UPS・非常用発電機等について触れ、弊社で実際にご相談いただいた停電対策事例をご紹介いたします。事業継続計画を進める際の一助になれれば幸いです。

1.停電対策を怠ると企業活動にまで影響を及ぼします


まず最初に停電によって起きるリスクについて触れます。停電によって起きる主なリスクには、生産設備の故障・データ消失、事務所等の機器のデータ消失、設備の復旧に時間がかかる(生産ラインの停止)、等があります。
パソコン壊れて落ち込む作業員のイラスト
設備に蓄積しているデータやIoT機器等、電気が止まることで本来活用できたデータが消失し、改善活動に活かせない・事務所で管理している重要なデータが消失し、企業活動にまで影響を与えてしまう・設備の復旧が滞ることで生産が停止し、多大な損失を被ることになります。


2.停電の主な原因は自然災害(落雷や大雪、台風等)


そもそも停電が起きなければ問題ないのでは?そこまで心配する必要あるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに、日本は比較的電力
供給が安定している国です。しかし、地震や台風等の自然災害が多い国でもあります。

落雷大雨天候フリーイラスト
停電の主な原因は落雷ですが、先述しました地震や台風の他、大雪、車両事故、鳥獣、火災等、防ぎようのないものばかりです(安全対策事例 棚の安全対策で地震から作業員の身を守る!はこちら)。そのため、停電は必ず起きるものだと思って対策をしておく必要があります。対策が十分でないと上述した結果に繋がり、企業活動にまで影響を及ぼす結果となるかもしれません。また、台風や大雨等の自然災害リスクは年々高まっており、毎年想定外の自然災害が発生しています。1階の機器を2階に上げる水害対策や、クラウドサービスへの移行等、やるべきBCP対策は様々です。停電対策が十分でない・心配という方はこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

3.UPS(無停電電源装置)・非常用発電機等で停電対策をしませんか?


停電対策には、UPS、非常用発電機、蓄電池/太陽光発電機等の設置があります。もちろん、緊急時の避難経路を社内で共有しておくことや通信手段を確保する、定期的にデータのバックアップを取っておく等の基本的な対策を講じたうえでの検討にはなるかと思います。まずは現状行っている自社の停電対策の洗い出しを行い、優先順位を決め、足りないところを1つずつ対策していくイメージで進めていくと良いでしょう。下記では、上述した停電対策についてもう少し詳しく解説いたします。

・UPS(無停電電源装置)

UPSフリーイラスト
UPSはUninterruptible Power Supplyの略で、無停電電源装置と言われています。分かりやすくいうと、瞬停・瞬低から設備やPC機器、データを守る装置です。停電時、機器への電力供給が少しでも滞ると、重要なデータが保存されなかったり、機器自体の故障に繋がることがあります。そういった際に役立つのがUPSです。無瞬断で電力の供給ができるため、上述したトラブルの発生を防止することができます。また、データを保護することができると、修復時間のロスを減らすことができます。安全にシャットダウンができるため、機器の故障を防ぎ、修復費用が削減できるという点もメリットです。

・非常用発電機

発電機フリーイラスト
非常用発電機は、電気を作り出し、安定して電力供給ができる機械です。ガソリンやガスを燃料とし、停電の際に活躍します。無瞬断で電力の供給ができるという点がUPSのメリットであるのに対し、非常用発電機は、停電が発生してから電力を供給するのに数十秒から数分かかります。ただし、一般的なUPSは機器を安全な状態でシャットダウンすること(データ保護)を目的としているため、稼働時間は数十分程度です(容量・仕様により異なります)。これに対し、非常用発電機は長期間の電力供給ができます。そのため、停電時の非常用電源として用いられることが多く、弊社から導入させていただいた実績もございます
。瞬断を防ぐUPSと非常用発電機を組み合わせた良いとこどりの対策もあります。停電対策を検討の際はご相談ください。

・産業用蓄電池/太陽光発電システム

ソーラーパネル
前述した2点(UPS/非常用発電機)は数分から数時間、数日単位の停電対策になりますが、産業用蓄電池については、太陽光発電機と組み合わせ、太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めることで、長期的・広域的な停電への対策ができます。この組み合わせは災害時に役立つほか、平常時も運転しているため省エネ効果を生み出すこともできます。

その他影響機器としては、デスクトップPC(ノートPCであればバッテリー搭載のため対策不要)、NAS等の外部ストレージ、電話主装置、複合機、電気照明等があります。また、コンセントを1か所にまとめておくことも効果的な対策になります。

4.サカエからの非常用発電機・UPSの導入事例


【お客様からいただいたご相談】

①設備の方の停電・BCP対策は後々進めていく予定だが、ひとまず事務所のデータだけは守りたい。

サカエに相談したところ

現状をヒアリングのうえ、現場確認。長期保存ができるLPガスを使った非常用発電機を提案し、採用いただきました。調達性に優れ、燃料劣化が少ない燃料を使用しているという点にもメリットを感じていただき、導入に至りました(灯油やガソリン発電機は、燃料劣化のため、定期的にガソリンを入れ替える必要がでてきます)。発電機設置にあたり、基礎工事からガス配管の接続、周囲の伐根伐採まで弊社で全て行い(商社に工事・メンテナンスを依頼するメリットについてまとめた記事はこちらから)、BCP対策の強化ができました。

②先日の雷で設備が一時的に停止してしまった。製品の品質を維持するためにも瞬停・瞬低を防止したい。

サカエに相談したところ

設備向けのUPSをご提案。電気業者を選定し、現場確認。配線関係や設置場所の確認を行い、デモ機にて使用感をご確認いただきました。UPSに水やオイルがかかる可能性があったため、そちらの対策も同時に行いました。設備の立ち上げに要していた時間のロスを削減、生産がストップせず、生産ロスも削減することができました。

ご活用いただければ幸いです。
 
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株式会社サカエ

株式会社サカエ

伝動・油空圧機器から検査装置まで扱う技術商社。ロボット導入や画像検査装置導入により生産現場の自動化や省力化を実現させるご提案をします。

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