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オイルシールのトラブルシューティング

2021年09月29日

オイルシールのトラブルシューティング

機械製品の多くに使用されるオイルシールは、回転軸部へ取付し内部に封入された油脂類の漏れを防ぎ外部からほこり等の侵入を防ぐ為の大事な機械要素部品です。
今回はオイルシールに早期漏れ等の不具合が発生した際の原因と対策をまとめました。参考にして頂ければ幸いです。

目次
1.漏れを起こした時のチェックポイント
2.オイルシールからの漏れと誤認される例
3.オイルシールからの漏れ原因と対策
4.現品調査について

 

1.漏れを起こした時のチェックポイント


機器周辺の油脂類の付着について、オイルシールからの漏れを疑う場合漏れ箇所の特定を行って下さい。

確認箇所
 ①シールリップ部
 ②はめあい部
 ③機器接合面、ねじ部や他ガスケット部からの漏れ
 ④初期潤滑剤のはみ出し
 *上記の①と②はオイルシール原因の漏れ、
  ③と④はオイルシール以外の漏れです。

 

2.オイルシールからの漏れと誤認される例


①機器の合わせ面からの漏れ (ガスケット変形、締付ボルトのゆるみ、部品の傷)
②機器本体、カバー部品の亀裂からの漏れ
③組立時にオイルシールやハウジングに付着した油脂類を漏れと誤認する
④オイルシールへ初期潤滑用として塗布した油脂類のはみ出し


3.オイルシールからの漏れ原因と対策

 

漏れが発生したオイルシールには様々な不具合の状態・症状が表れています。
オイルシールに表れている状態・症状から、漏れの対策を行います。

不具合の原因 対策
ハウジング傷 加工の見直し、保管方法の確認と見直し
ハウジング変形 材質の見直し
軸加工の方向性 加工方法の見直し
錆・軸傷 錆・傷の除去、修正
斜め取付 ハウジング加工見直し、取付時の手順確認
リップ傷 軸端加工の見直し、キー溝やスプライン溝がある場合のカバー使用
リップめくれ 軸端加工の見直し、取付速度の見直し
シール対象物 耐性のある材質へ変更する
圧力 耐圧性の確認、見直し
回転数 許容回転数の確認
使用温度 環境温度とリップの温度上昇を加味してゴム材の選定
ダスト ダストの除去、ダストリップ付きシールへの見直し
油量 リップ部の潤滑不足を起こさない油量、又は自己潤滑性のある材料へ見直し




4.現品調査について

 

オイルシールの漏れ原因と対策

漏れを発生させる原因は多く、また複合してオイルシールへ影響を与えている場合もあります。
現品調査を行うことで不具合を発生させる要因を特定し、対策が可能になる事例も多くあります。
使用開始後、短期間でオイルシールからの漏れが発生する等、お困りの際には現品調査をお勧めします。

 

 

 

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